石上布都魂神社
いそのかみふつみたまじんじゃ
Isonokami-Futsumitama-jinja Shrine
石上布都魂神社は2社ある備前国一宮のうちの1社です。スサノオが霊剣フツノミタマを奉納した場所と伝えられています。
予備知識
所在地
- 美作岡山道路『吉井』IC→車で約15分
- 岡山桃太郎空港→車で約30分
地図上で探すのが困難な場所で、車以外でのアクセスは絶望的です。ただ、険道酷道というわけではないですし、境内には無料駐車場もあるので安心してください。
岡山美作道路という2019年に開通した有料道路が山陽自動車道から繋がっています。将来的には中国自動車道にも接続される予定で、遠方からのアクセスが便利になりそうです。
祭神・神体
| 主祭神 | スサノオ(素戔嗚尊) Susanoo-no-mikoto |
|---|
主祭神は奈良県の石上神宮と同じく霊剣フツノミタマ(布都御魂剣)…かと思いきや、そうではないようです。第16代天皇である仁徳天皇(にんとくてんのう, 4-5世紀?)の時代にフツノミタマが石上神宮へ遷されたと社伝に記されているようなので、その為かと思われます。
ちなみに、スサノオ(素戔嗚尊)がヤマタノオロチ(八岐大蛇)を退治した時に装備していた剣がフツノミタマで(諸説あり)、退治した後の入手アイテムが草薙剣ことアメノムラクモ(天叢雲)です。
由緒
ヤマタノオロチを退治したスサノオはこの地にフツノミタマを奉納しました。その時を神社の創建と定義しているようです。
社格
一宮神社としてはそれほど高い社格ではありません。
石上布都魂神社の周辺地域
赤磐市
赤磐市は平成時代(2005)に赤坂郡と磐梨郡だった地域が合併して誕生した市です。石上布都魂神社が鎮座するあたりは市北部の山間部であり、ちょうど岡山市と津山市の中間地点になります。
石上地区
神社が鎮座するのは赤磐市の中でも北のほうで、市街地からは離れています。地名は神社名の通り石上(ただし読み方は「いしかみ」)です。また、その近隣地区も含めた地域は昭和時代(1956)まで布都美村(ふつみそん)という名の村だったようです。村名を残さなかったのは惜しいですね。
石上布都魂神社境内
参道
大鳥居
山あいの広くも狭くもない道をひたすら進めば大鳥居にたどり着きます。初見の場合はここの駐車場に停めるのが無難です。この先にも数箇所の駐車場がありますが、道が狭いです。
大鳥居は真新しい感じです。裏側の刻印を拝見したところ、令和元年(2019)と書かれています。また、その下に書かれた尊名を拝見したところ、ここの宮司家は物部(もののべ)姓のようです。全国各地に散った物部氏の一派である、備前物部氏の末裔らしいです。物部氏に関しては石上神宮や物部神社の記事も是非ご覧ください。

旧鳥居
大鳥居から100mほど緩い坂を登れば旧鳥居と『ふつみ茶屋』があります。小腹を満たしかったのですが、休業中のようでした。いちおう、この近くにも駐車場があります。

表参道
旧鳥居から200mほどで3つ目にして最後の駐車場があり、ここで参道が分岐します。枝分かれした歩行者専用の細い道が「表参道」です。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、アルファベットの「W」を横にしたような感じです。距離は短いのですが、勾配でいえば今まで参拝した幾多の神社の中で5本の指に入る過酷さです。



神域
拝殿
拝殿らしき建物が見えてきました。下の駐車場からの水平距離は100m足らずのようですが、高低差も100mくらいありそうに感じます。
おそらく小振りな神社だろうなと想像していましたが、想像通りです。でも、確かに「気」の力を感じます。私はそういうのに鈍い人間なのですが、何故か感じます。


本宮
本宮までの参道
拝殿に向かって左奥から、まだ参道が続いています。どうやら、ここから本宮へ行くことができるようです。
看板に「約十分」と書かれていますが、油断は禁物です。突き進んでみたら、さっきの表参道よりもえげつない勾配が待ち受けています。写真のようなゴツい石段を登らないといけません。その代わり、景色は絶景です。



本宮
本宮前に到着。かつてはここから先が境内だったのでしょう。先ほどの拝殿は遥拝所のようなものだったのだろうと推測されます。
本宮は末社のような小さな社ですが、オーラは半端ないです。その背後に磐座があるようですが、ちょっとよくわかりませんでした。何れにせよ、磐座は禁足地のようです。スサノオ(素戔嗚命)がフツノミタマ(布都御魂剣)をその磐座に奉納したと伝えられています。




総括
とにかく高低差がえげつないですが、距離は長くないので、手軽に運動不足を解消できます。決して観光地ではありませんが、色んな意味でパワースポットですので、ぜひ遠方からでも参拝に訪れてみてください。
あと驚いたのが、お守りや御朱印が自動販売機で販売されていたこと。私が見たのはここが初めてですが、もしかすると今後は各地の神社に普及していくかもしれないですね。
