国懸神宮
日前神宮
国懸神宮
ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう
The Shrines of Hinokuma Jingū & Kunikakasu Jingū
予備知識
日前神宮・国懸神宮は和歌山県内に3社ある紀伊国一宮のうちの1社です。2つの神宮が境内の左右対称に鎮座しています。
所在地
- 和歌山電鐵日前宮駅→徒歩1分
- 阪和自動車道『和歌山』IC→車で5-10分(駐車場あり)
猫の駅長で有名な和歌山電鐵のご利用をオススメします。この沿線にはもう1社の紀伊国一宮である伊太祁曽神社のほか、竈山神社という有名神社もあります。日中の運行本数は30分に1本ですが、地方のローカル私鉄にしては充実しているほうです。
JR和歌山駅の中に和歌山電鐵の改札があるので初見だと戸惑います。和歌山電鐵のホームにある窓口で和歌山電鐵の切符を買った後、その横の自動改札にJRの切符を通す、もしくはICカードをタッチすればOKです。JRの他の駅から来た場合も、JR和歌山駅の改札から入場した場合も同様です。要するに、和歌山電鐵ホームの自動改札はJRの出場記録用です。
祭神・神体
日前神宮
| 主祭神 | 日前大神 Hinokuma-no-Ōkami |
|---|---|
| 御神体 | 日像鏡 Higata-no-kagami |
国懸神宮
| 主祭神 | 國懸大神 Kunikakasu-no-Ōkami |
|---|---|
| 御神体 | 日矛鏡 Hiboko-no-kagami |
御神体である日像鏡と日矛鏡はアマテラス岩戸隠れ神話で登場するヤタノカガミ(八咫鏡)のプロトタイプみたいな存在らしいです。
由緒
社伝によれば、土着豪族である紀氏の祖神であるアメノミチネ(天道根命)によって神武天皇の時代に創建されたそうです。藤原氏の祖神であるアメノコヤネ(天児屋根命)と見間違えそうですが、別の神様です。
第11代天皇である垂仁天皇の時代に、現在の場所へ遷座したことになっています。遷座前の場所は下の地図上にプロットしてあります。
社格
二十四神宮のうちの1社とカウントすべきか、2社とカウントすべきか、どちらでしょうね?
日前神宮・国懸神宮の周辺地域
濱宮(伝元伊勢紀伊国奈久佐濱宮)
周辺地域と呼べるかどうか怪しいですが、濱宮は日前神宮・国懸神宮が現在の場所へ遷座する以前にあった場所だそうです。ソースは社伝で、しかもヤマト王権黎明期の話なので、どこまでが本当なのか怪しいです。しかし、ここは「元伊勢」比定地の1つなので、あながち嘘でもなさそうな気がします。
いちおう、地図上にプロットしておきました。和歌山マリーナシティの近くですね。私はまだ行ってないですが、そのうち行ってみるつもりです。
和歌山電鐵日前宮駅
和歌山駅から和歌山電鐵の「うめ星電車」に揺られること2駅目、日前宮駅に到着です。日前宮はもちろん、日前神宮・国懸神宮のことを指しています。
余談ですが、帰りの電車「たま電車ミュージアム号」の車内で、中国人観光客のお子様がホワイトボードで「日前宮」の漢字を練習していたのが微笑ましかったです。




日前神宮・国懸神宮境内
参道
駅を出て幹線道路を横断すれば、もうそこは神社の境内です。『日前神宮』『国懸神宮』という2つの神宮が1つの境内に収まった、珍しい神社です。
境内の参道はT字型になっており、突き当りを左へ進めば日前神宮、右へ進めば国懸神宮です。参拝順は自由でしょうが、名前からすると日前神宮から参拝するのがデフォルトでしょうね。




日前神宮
まずは左の日前神宮から。質素なつくりですが、市街地に鎮座しているとは思えないほど静かで荘厳な雰囲気です。鳥居の先は撮影禁止となっています。
こちらの祭神は日前大神です。アマテラス(天照大神)と同一神とも言われています。でも私個人的には、御神体である日像鏡そのものを指しているように思えます。

国懸神宮
そして右の国懸神宮。ほぼ左右対称ですね。その名の通り、祭神は国懸大神です。
御神体は日矛鏡です。ヒボコと聞くと、出石神社の祭神であるアメノヒボコ(天日槍命)を連想します。ふと思ったのですが、ヒガタとは鋳型のことで、ヒボコとは鋳造された鉄製品のことを指しているのではないでしょうか? 製鉄技術を持ち込んだ渡来系民族の神が祀られているのかもしれませんね。

総括
2つの神宮が合体したレアな神社です。観光地というにはマイナーですが、パワースポットとしてはイケてます。こんな神社が和歌山市内に存在していたなんて、少し意外です。
